John Eargle 1931 - 2007

John Eargle
1931 - 2007

JBLプロフェッショナルの製品開発及びシニアディレクターの肩書を持ち、さまざまなJBL製品の開発にアドバイザーとして関わっていた John M.Eargle氏が、享年76歳という若さで死去致しました。




 JBLプロフェッショナルの製品開発及び応用部門のシニアディレクターであったアーグル氏は、プロ音響エンジニアにとってのバイブルと言える数々の技術書である“ハンドブック・オブ・レコーディング・エンジニアリング” /“ハンドブック・オブ・サウンド・システム・デザイン”(ステレオサウンド社刊)、“The Microphone Book”、“Electroacoustical Reference Data”、“Music, Sound and Technology”、“The Loudspeaker Handbook”などの著者でもあります。

 アーグル氏はイーストマン音楽スクール及びミシガン大学にて音楽を、テキサス大学及びクーパーユニオン・アドバンスメント・オブ・サイエンス・アンド・アートにてエンジニアリングを修了し、さらにコロンビア大学にてDr. Cyril Harrisの下で音響学を学びました。
 その後、RCAレコード,マーキュリー・レコードとアトランティック・コーポレーションと契約を結び、約270枚ものCDの録音・プロデュースを行いました。そして2001年には、全米レコード芸術科学アカデミー(The National Academy of Recording Arts & Sciences)からグラミー賞 クラシック音楽部門 最優秀録音賞(Best Engineered Album)を受賞。同年に、映画芸術アカデミー(The Academy of Motion Picture Arts and Sciences)から科学技術賞(Scientific and Technical Award)を受賞しました。

 アーグル氏はオーディオ・エンジニアリング・ソサエティー(AES)の特別会員また名誉会員であり、ナショナルプレジデントも勤めあげ、1984年に同協会からブロンズメダルを授与しました。1980年にはアスペン・オーディオ・レコーディング学会の教員になりアスペン・ミュージックフェスティバル・アンド・スクールにも参加しました。
 他にもアスペン・コーポレート・ボード・オブ・ミュージック・アソシエーツ、ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ&サイエンス、アカデミー・オブ・モーション・ピクチャー・アーツ・アンドサイエンス、ソサエティー・オブ・モーション・ピクチャー・アンド・テレビジョン・エンジニアリング(ASA)、インスティチュート・オブ・エレクトリカル・アンド・エレクトロニクス・エンジニア(IEEE)の会員でもあり、音響分野の発展に大きな貢献を致しました。

 アーグル氏の晩年の大きな仕事には、“The JBL Story: 60 Years of Audio Innovation”の執筆、そしてJBL60th AnniversaryモデルとなるDD66000用に、自身の録音を中心に選曲を行ったデモンストレーション用CD“Eargle on EVEREST”の制作があります。

 JBLの素晴らしいアドバイザーであった氏の生前の功績を称えるとともに、謹んで哀悼の意を表し故人のご冥福をお祈り致します。